この膝痛は手術か運動療法どっち!?

From:田中晃信

@Physio Lab.滋賀オフィス

 

今日のテーマは『この膝痛は手術か運動療法どっち!?』です。

膝にある半月板。半月板は膝関節にかかる負担を分散してくれるクッションの働きや関節の位置安定させる役割をしてくれています。

スポーツをしている若い世代の人が損傷することが多いのですが、年齢による変性があり、損傷を伴う場合があります。

半月板損傷の治療方法の中に鏡視下手術というのがあります。

この手術は傷口が小さく、早期の職場復帰ができるという特徴がある手術になります。

 

保存治療として運動療法という方法があります。

半月板の変性損傷を手術で治療をするのと運動療法で治療をするのどちらが良くなるのか!?
という疑問を研究した人がいます。

この研究結果は、半月板変性損傷でレントゲンに変形がない場合は運動療法での治療を高く評価し、推奨するべきとされています

 

手術をしても保存治療として運動療法を行った状態と大きな差はないというデータがでています。

さらに、運動療法を行った人は短期的にみても運動機能、筋力が改善するとされています。

 

研究の対象は35〜60歳で骨の変形がない(関節の隙間が少し狭くなっている程度)人を対象に研究したものです。

運動療法は主に筋力トレーニングを12週間(週2〜3回)継続しています。

 

このデータからは、手術が全ての治療方法ではなく運動療法で改善できるということですね。

私の経験からも比較的痛みが出て早い状態であれば改善までの時間も短くなります。

この研究では筋力トレーニングでしか介入していませんが、身体は筋肉だけではありません。

 

膝痛の原因には関節の動きが大きく関係しています。この関節の動きが悪くなる状態を関節機能障害と呼び、レントゲンには写りません。

身体は筋肉だけでなく関節も存在します!

運動の幅を司る関節の動きが悪くなっていませんか?

 

関節の周りにある組織の硬さがあると可動域が悪くなります。

そして、痛みにつながってしまいます。あなたも、関節からあなた自身の健康を守りましょう!

何も手術だけが治療方法ではありません。運動でしか治せないものもありますよ。

 

P.S.不要な手術は防ぐことができます。必要のない手術は身体に不利益を及ぼします。手術は最後の治療手段ですよ。

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