今!再生医療は!?

from:田中晃信

@Physio Lab.滋賀オフィス

 

最近、前職場の後輩から臨床で困っていると相談を受けます。

技術的な面だけでなく、患者さんのモチベーションを上げてあげたいや次にその方に何をしてあげるべきか?次のステップに進めるためにどうしていいかわからない。などの話を聞きます。

その都度、理学療法士としてどう関わっていくか、人としてどう関わるべきか相談しあっています。

 

病院勤務をしていたころ理学療法士としては、
医学的リハビリテーションの中で理学療法士としてできるものとても小さなことです。しかし、理学療法士にしかできないことと本流を明確に伝えるようにしています。

 

理学療法士は決してマッサージが仕事ではないですからね!

基本的動作(寝返りや座る、立つ、歩く)の改善が一番の仕事です!

 

もちろん患者さんも人ですから、その人がどうなりたいか?どうなってほしいか?しっかりとコミュニケーションをとることが大切だと思います。小さなキーワードに気づけるかは意識します。

 

話の中で「○○が好きなんです」とか聞けたら一番いいですね。

 

正直、私は人見知りの口下手、説明下手ですので偉そうなことは言えません。

でも、いつも自分に置き換えてみます。

 

その場ではいい答えがでませんが、、、。

けれども患者さんの利益になることの最大を提供するよう心がけています。

 

話のなかで一つ気になった話題があったので少し、、、

再生医療について』

です。

 

iPS細胞が、、、と話が良く出るので
再生医療を少し噛み砕いて説明します。

 

まず、
1998年に人ES細胞←James Thomsonによる確立

2006年にiPS細胞←山中伸弥教授による発見
という歴史があります。

1998年以前にも研究は進められていました。

そもそも再生医療とは生きた細胞を体内に移植することで、損傷した臓器や組織の自己再生能力を活性化することで失われた機能を回復させる医療となります。

 

ここで登場するのが、幹細胞です。
この幹細胞は、体の細胞をつくる出すことができる細胞です。優秀な細胞ですね。

 

受精卵は一つの細胞から多くの臓器の細胞に分化することができます。

 

この受精卵が分裂している時の多くの臓器の細胞に分化する能力を持つ細胞をES細胞と呼びます。
受精卵を使用するため、倫理的な問題が大きいのが現状です。

 

では、iPS細胞とは、

受精卵ではなく、皮膚線維芽細胞を使用します。
この皮膚線維芽細胞は皮膚のコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンといった真皮の成分を作り出す細胞です。

この細胞から幹細胞に戻していくことでiPS細胞となります。

 

ES細胞では受精卵の分裂過程で採取されるため、自分と同じ遺伝子を持つ細胞をつくれません。
iPS細胞では自分の持つ遺伝子と同様の細胞をつくることができます。

 

これにより、ES細胞を体内へ移植することで人体が敵とみなし拒絶反応がみられます。
iPS細胞では自分の持つ遺伝子のため拒絶反応がないとされています。

 

凄いじゃんiPS細胞!
と思うのですが、iPS細胞は無限に増殖してしまうため癌化する可能性が高く、腫瘍となるリスクがあります。

今は主にiPS細胞を使った研究が進められており、パーキンソン病や加齢性黄斑、心不全、血液の疾患へ臨床研究が進められています。

 

最近の見解では脊髄損傷への臨床研究がすすめられていき、完全麻痺の患者さんへの神経の働きの回復を目指すとされています。

 

 

PS:再生医療について少しはわかったでしょうか?私はこれが、腰痛膝痛への臨床研究が進められていくのかが一番の疑問です。これからの動きをまたチェックしていきます!

 

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