腰痛こそ背筋を丸くする?

From:田中晃信

@Physio Lab.滋賀オフィス

 

本日のテーマは『腰痛こそ背筋を丸くする?』です。

姿勢が丸くならないように背筋を常に意識してピンッとしているの!
年齢と共に背筋が丸くなるってわかっているから今のうちから伸ばすように心がけているんです!

 

もちろん姿勢を良くするメリットはあります。

 

しかし、重要なのは別のところにあります。

年齢を重ねることで姿勢は変化するとされています。背中の筋肉が弱くなりその結果、背中が丸くなる・・・
そう思っている方が9割ではないでしょうか?

 

60歳を過ぎると、徐々に背中が丸くなり80歳を超えると明らかな背骨の状態に変化をもたらし丸くなってしまうとされています。

背中が丸くなるのは、ちょうど胸の高さから丸くなるように見えてきます。
そのため、多くの方が背筋を伸ばす意識を持つのだと思います。

 

実は、背中を丸くしている重要な部分は胸の高さの骨ではないのです。

多くの原因は、腰の骨にあります。
腰椎はもともと前弯という湾曲を持っています。

腰椎の特徴の一つに前後の動きが大きいことがあります。

20〜40代位までは腰椎と仙骨の傾斜角度に大きな変化認められません。
50代を超えてくるとこの傾斜角度の減少が起こると言われています。
60代になると背骨の位置に変化を及ぼしはじめるとされます。

特に女性で多く、ホルモンの影響も一つと考えられています。

 

腰椎の前弯が減少することによって、胸椎の後弯(後ろへ丸くなる)が増加してしまいます。
60代を過ぎてくると、腰椎の前弯の60%が失われるという報告もあります。

 

腰椎にある腰仙関節椎間関節動きが悪くなることで腰痛を引き起こしてしまいます。
この痛みを放置してしまうことで、腰椎の弯曲に影響を及ぼしてしまいます。

痛みが引き金となり腰骨の変形につながってしまうのです。

 

痛みが長期化することで、その痛みから逃げるように骨が形を変えてしまうのです。
きっかけは痛みなんです。

 

姿勢を意識して伸ばそうとしても、動きの悪くなった関節は動きません。
そうなると、伸びてくれる関節は腰椎から胸椎になります。

背筋を伸ばそうとしても胸椎での代償運動になってしまうのです。

 

P.S.しっかりと関節の動きを改善していくことが良い姿勢をとる一番の方法です。
そして、国民病とも呼ばれる腰痛を予防・改善することが背筋を丸くさせない一つになります。

滋賀県 草津市【腰痛】【膝痛】痛みを根本から改善するPhysio Lab.滋賀オフィス。当ラボはあなたと共に痛みと向き合います。