椎間板ヘルニアと腰痛の関係

From:田中晃信

@Physio Lab.滋賀オフィス

 

今日のテーマは『椎間板ヘルニアと腰痛の関係』です。

腰痛によく関係してくる椎間板。

これが飛び出してしまうことを椎間板ヘルニアと言います。
椎間板は線維輪と髄核という組織からなります。

この椎間板には多くの水分を含んでいるとされています。

健康な人において、ベッドで寝ていると背骨にかかる圧力が減ります。
椎間板にかかる圧力も低い状態になります。

圧力が低い状態でいると線維輪と髄核に水分が浸潤し、睡眠中の椎間板はわずかに膨張するとされています。

 

逆に、起きている時は体重により重さが椎間板にかかってきます。
この椎間板にかかる圧力の影響で椎間板の中の水分が逃げていきます。
立っている時間が長かったり、背骨にかかる負担が大きい場合は椎間板はわずかに縮んでしまいます。

 

1日のうちで減少する高さの約56%が2時間のベッド上安静で回復すると言われています。
朝になると椎間板の厚さは少し大きくなります。

 

もちろん年齢によっても変化してきます。
高齢の場合は水分を保つ力が弱くなってしまいます。

椎間板は年齢が高くなることで線維質になり、弾力性が低くなってしまいます。

このように椎間板の状態は変化していきますが、必ずしも腰痛に椎間板が関与する訳ではありません。
健康で腰痛のない人にも椎間板ヘルニアがあるように椎間板自体が腰痛を引き起こすとは限らないのです。

 

他にも、筋靭帯の損傷や椎間関節・仙腸関節といった関節の機能障害、炎症、神経根の圧迫などの問題があります。

 

腰痛の原因は不明とされることも多く、病理的な問題が全く見つからないにも関わらず腰痛になることもあります。
このような状態は関節機能障害と呼ばれ、多くの原因になっています。

骨折などの明らかな問題が見つからず、痛みでお悩みの時は運動機能検査をして問題を見つけることができます。

そして、この状態を改善するには関節動きを改善していくことが大切になります。

 

 

P.S.腰痛が関節の機能障害で起こっている場合、レントゲンには問題が見つかりません。関節機能障害による痛みの改善は当ラボに。

滋賀県 草津市【腰痛】【膝痛】痛みを根本から改善するPhysio Lab.滋賀オフィス。当ラボはあなたとともに痛みと向き合います。