腰痛・膝痛の慢性痛に塗り薬は効くの?

From:田中晃信

@Physio Lab.滋賀オフィス

 

今日のテーマは『腰痛・膝痛の慢性痛に塗り薬は効くの?』です。

塗るタイプの鎮痛薬を使用している方も多いのではないでしょうか?
湿布では皮膚が弱い人はかぶれてしまうなどの問題が起こるの対し塗るタイプではかぶれにくかったりとメリットがあります。

病院勤務時代には使用している方もおられました。

「鎮痛薬ですが、塗ると痛みって取れるんですか?」と聞いたことがあります。

 

その方は、「気休めかな」って言っておられましたが、、、

これを、過去の研究で調べられたデータによると、

2017年の調査では手や膝の変形性関節症では、局所鎮痛薬を最低6〜12週間皮膚に塗ると、5〜10人中1人は痛みが半減する可能性があるとされていました。

2019年に行われた研究では、痛みを緩和するという有効性の科学的な根拠はないことが明らかになっています。

 

ということは、患者さんが言っていた「気休めかな」というのは正しかったということですね。

 

約3年をかけて、399人を対象に研究をされています。参加者は、顔や背中、お尻、首、お腹や胸、鼠径部、手足などの特定の領域に慢性的な痛みを6・7年の抱えていました。

局所鎮痛薬を1ヶ月使用してもらったところ、痛みに大きな変化はなかったという結果でした。

 

今までは効果があると言われていたものが、科学の進歩などで効果がないとされる。

こういった医療の変化はよくあることです。

 

昔は、瀉血(しゃけつ)というのが医療として行われていました。
血を抜くと悪いものも一緒に抜けていくと考えられ、血を抜くことが不調を改善するとされていました。

瀉血では体から血を抜いて改善させる方法になります。

 

血を抜きすぎて、亡くなった方もおられたそうです・・・。

今では、医療として行うことはありません。

 

当たり前が当たり前じゃなくなっていきますが、世の中にはあまり伝えられなかったりしますよね。

特に原因のない痛みには、関節機能障害が隠れていることが多くあります。
関節の動きを良くしていくと、痛みの改善をすることができます。

 

局所鎮痛薬を使用していて、痛みの改善ができていなかったあなた!
一度、関節の動きを改善する方法に乗り換えしてみてはいかがでしょうか?

 

P.S.関節の動きが悪くなっていると実感がないと思います。体の表面には痛みとして表れているかもしれませんよ!!

滋賀県 草津市【腰痛】【膝痛】痛みを根本から改善するPhysio Lab.滋賀オフィス。当ラボはあなたと共に痛みと向き合います。