インフルエンザの今!?
from:田中晃信
@Physio Lab.デスク
インフルエンザ
まだニュースになっていますか?
テレビをあまり見ていないのでわからないのですが、あまり聞かなくなってきたような、、、?
でも、まだまだ流行っているところもあるかもしれません。
気になり調べてみました。
厚生労働省の調査より、
2019年1月28日から2月3日までのインフルエンザの発生状況
2019年第5週の報告数は43.24(患者報告数214,592)となり、前週の定点当たりの報告数57.09よりも減少した。
都道府県別では、埼玉県(65.68)、新潟県(62.51)、宮城県(58.77)の準となっていますが、全都道府県でも全国的にも減少がみられているようです。
警報レベルを超えている保健所地域は510箇所、注意報レベルを超えている保健所地域は42箇所となっています。
警報レベルでみるとまだまだ現状としては多いようです。
どうやらAH3亜型が多いようですね!?
そういえばA型、B型、C型でどれくらいあるのでしょうか、、、?
A型は144種類、B型が2種類、C型はわかりませんでした!
基本的にはA型が人獣共通感染症になり、人以外に豚や鳥も罹患し、形が変異しやすいため大流行の原因となります。
B型はあまり形を変えないという特徴があり、大流行はあまりないようです。ですが、人から人への感染が基本となります。
型で分類すると3種類ですね。
AH3の書かれていますが、Hって何⁇。
難しい言葉ですので凄く簡単にまとめると、
Hというのは赤血球凝集素(H:haemagglutinin)というくぎ型をしたタンパク質で、ウイルスの表面から突き出ています。このHは、細胞に結合し攻撃をする槍のようなものになります。
インフルエンザウイルスは、この沢山の槍に包まれていて攻撃的ということになります。
このHにも種があり16種に分類されています。
これだけ考えると凄い種類になります。
これだけの数に対し、予防注射で予防できる型が限られています。
さらに、予防注射も打つことで100%罹患しないというものではありません。注射後2週間から効果があると言われ4ヶ月程度の免疫となっています。
世界保健機関(WHO)のホームページでは、インフルエンザワクチンについて
「感染予防の効果は期待できない、発症や重症化を抑える効果はある」と言われています。
そもそも、これだけ多くの型や種があり、ウイルス自体変異を続けているため、ぴったりと当てはまる型のウイルスを事前につくり出すことは事実上不可能と考えられます。
そのため、どの種が流行るのかなどは結果として捉えられ、予想できるものではないと思います。
今後研究が進み、予防できる質や種類が増えることも期待しますが、それ以上にウイルスの変異による違う種類が増えないようにしていけると良いのですが、、、
インフルエンザの進化を止める何かすべがあれば!!医学の進歩に貢献したいですね。
PS:注射が大嫌いやったのですが、病院での決まりで予防注射をしていました。皮膚に針を刺すこと自体が意味がわかりません!痛みを伴わない注射の開発を期待ですね。