膝痛！痛みにステロイド治療は安全？
From:田中晃信
@Physio Lab.滋賀オフィス
今日のテーマは『膝痛！痛みにステロイド治療は安全？』です！
膝痛、腰痛などの痛みの緩和のためにステロイドを関節内に注射をすることが多くあります。
経験ある方も多いのではないでしょうか？？
ヒアルロン酸とは違いますよ？
関節に注射を打っている方は、注意してくださいね。
2018年に米ボストン大学医学部の教授らが関節内ステロイド注射は合併症のリスクが高く安全性に疑問があると示しています。
変形性膝関節症、変形性股関節症と言った変形性疾患の治療として、実施された456回のステロイド関節注射の安全性について調べました。
患者の年齢は37〜79歳で、計1〜3回の注射を受けていました。
その結果、36人の患者で36件の合併症が起こり、注射全体の8％が合併症を引き起こしていたとされています。
この数字を多いと捉えるのか少ないと捉えるのかはわかりませんが、今まで、痛みの緩和のために使われていたステロイドで合併症を引き起こしているというのは驚きですよね。
安全だと思っていたものが、体に害を及ぼしているなんて誰も思いませんからね。
私は、ステロイドは関節軟骨の破壊に繋がるためあまり良いイメージはなかったです。クライアントへも避けるように伝えてきました。
そもそも薬には作用があれば副作用が必ずあります。
ちなみに、この研究では26件は関節炎が急速に進行し、3件は骨量の減少を含む関節破壊、4件は疲労骨折(場所は股関節)、3件は骨壊死だったそうです。
ステロイド注射から合併症が見られるまでの平均期間は7ヶ月もの間があったとされています。
期間をかけて徐々に進行していたのかもしれませんし、この研究を見た研究者の中にはステロイドが全てとも言い切れないという医師もおられたようです。
ステロイド注射の危険性を世間にも知って欲しいし、安全性を考えて提供するという視点も大切だと思います。
難しい話ですが、今までの医療が科学や研究によって覆されてきたということは事実です。
医療も進歩ですね。
医療にも適応があります。そういった意味では薬が飲めない状態や効果がない、人工関節が適応できない状態などでは選択肢になり得るのかもしれません。
P.S.まず、こういった治療をする前にPhysio Lab.に来て下さい。なぜなら、ここでしかできない関節からの改善をしていきます。
受けたことありませんよね？ただ、手で関節の動きを改善していきます。胡散臭いとか思わんといて下さい！
滋賀県 草津市【腰痛】【膝痛】痛みを根本から改善するPhysio Lab.滋賀オフィス。当ラボはあなたと共に痛みと向き合います。
