腰痛と脳の関係
from:田中晃信
@Physio Lab.滋賀オフィス
今日は腰痛は脳で感じるの!?
少し研究もあわせて話たいと思います。
従来の腰痛は損傷部位にあると考えられてきました。しかし、現在は慢性腰痛の場合脳はが大きく関わっていると言われています。
26人の慢性腰痛患者の脳の形態を比較した研究では、慢性腰痛(痛み)を有する患者は、灰白質体積が5~11%減少しているとされ、この減少の大きさは10~20年の通常の老化で失われた灰白質の量に相当するとされています。減少した量は痛みの持続時間に関連しているとされています。
慢性的な痛みが脳にも変化をもたらすということになり、痛みにより老化よりも早く脳の体積減少が起こってしまいます。
それだけでなく、痛みは大脳皮質一次感覚野のみならず島皮質や帯状回へ伝わり情動にまで影響を及ぼします。
痛みはA-σ線維、C線維から伝えられ、最終の効果器として感じているのは脳になります。
痛み刺激に対して一次感覚野が働き、どこが痛いのか?どんな痛みなのか?など痛みに対しての情報を受け取ります。さらにその刺激は島皮質や帯状回で不快、辛いなどの情動として捉えられます。
実際に長期化する腰痛で治療をあきらめる方もいらっしゃいます。
実際に腰痛で病院に行き腰部脊柱管狭窄症の診断を受け内服治療をしていても大きな変わりがなかったため、病院に行かなくなった方や腰痛で筋肉をほぐしてもらうと楽になるということで鍼灸院に続けてかよっていたようですが、それも根本的な解決にはならずやめてしまった方など色々な理由で治療が継続できないことがあります。
慢性腰痛による痛みで運動量の減少や日常生活動作に制限を受けてしまったりと悪循環におちいることもあります。
PS:悪循環にならないよう、負のスパイラルに陥らないためにもしっかりとした改善をすることが望ましいと思います。
滋賀県 草津【腰痛】【ひざ痛】痛みを根本から改善するPhysio Lab.滋賀オフィスはあなたと共に痛みと向き合います。