【重要!】腰痛と時代変化
From:田中晃信
@Physio Lab.滋賀オフィス
今日は『腰痛と時代変化について』です!
3年前に英国、2年前に米国での腰痛ガイドラインが出されています。
その中で、詳細な病歴聴取と身体検査が大切とされています。そこで重篤な疾患(がんや排泄の障害)や特異的原因(腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、圧迫骨折など)に腰痛をわけることができます。それに当てはまらないものでは非特異的腰痛とわけることができるとされています。
オーストラリアで行われた1172例の腰痛患者の研究では、重篤な原因とされる腫瘍、感染、骨折などの原因は1%以下だった。
と言われています。
けれど、脊椎疾患による広範囲の神経障害や排泄障害、感染症、がん、発熱、安静でも活動でも関係なくおこる腰痛、胸部痛、体重減少や栄養不良といった状態では危険信号とよばれるため注意が必要です。
今から7年前は背中にかかるストレスによる腰痛、腰椎捻挫が70%、椎間板・椎間関節の変化が10%とされ、おそらく85%程度は正確に問題を見つけることが困難とされていました。
しかし、近年発表された整形外科専門医による腰痛原因の調査によれば、内訳は椎間関節性22%、筋・筋膜性18%、仙腸関節6%と報告されています。
腰痛の原因を筋肉や筋膜と考える方が多くおられます。もちろん筋肉や筋膜といった問題が多いことも確かです。多くの方、多くのセラピストがそう思っていると思います。
しかし、関節による影響が28%を占めており、一番多くの原因と考えられているのは関節にあたります。
もし、病院で原因がわからず、筋肉や筋膜の調整をしても痛みが改善していないのであれば、関節の原因が十分に考えられます。
腰痛を改善させる方法として手術、薬、保存治療(運動療法や物理療法)があります。
以前のガイドラインと比べて大きく変わった点が2つあります。
☆1つ目☆
初期治療では、薬での改善よりも薬を使わない改善方法(保存治療)が推奨されています。
☆2つ目☆
初期の非特異的腰痛に対する画像診断が推奨されなくなったり、米英では3ヶ月以上続く慢性腰痛に対して数種類の薬や注射・手術の推奨度も下がったとされています。
このように米国や英国を中心に腰痛に対する考え方や改善方法における位置付けが変わってきています。
しかし、これが世の中に浸透するためには伝えていくことが大切だと思います。少しづつ、世間から腰痛の考え方を変えていきたいですね。
PS:あなたの腰痛は症状が軽いから、まだ若いから、時間がないからと放置していませんか?足のしびれ強くなったり、排泄に問題がでる前にしっかりと早期改善をしていきましよう!!
PPS:世間の腰痛の考え方を変えていく・・・今までの腰痛に対する考え方を変えるために力を貸してください!!!
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