この2つの腰痛が危険!

From:田中晃信

@Physio Lab.滋賀オフィス

 

今日のテーマは『この2つの腰痛が危険!』です。

いきなりですが、化膿性脊椎炎背椎脊髄腫瘍という病気があります。

化膿性脊椎炎は背骨に菌が入り感染症を起こしてしまう病気です。背骨の椎体や椎間板に細菌が入ることで発熱腰痛背部痛と行った症状が見られます。初期の段階でレントゲンを撮っても変化がなく、発症後2〜3週でレントゲンを撮ることで骨破壊が見つかるといったことがあります。腰の骨(腰椎)に最も多く起こってきます

 

背椎脊髄腫瘍では、背骨である椎骨に腫瘍ができるときと、脊髄や脳脊髄を保護している膜組織(硬膜など)に腫瘍ができます。腰背部の痛みお腹の痛みを伴うことがあります。他にも、神経症状および感覚障害、膀胱直腸障害が見られます。全ての腫瘍が悪性ではなく、良性のものが60%程度あるとされています。

 

この2つの病気でも腰痛を伴うのですが、寝ているときも痛みが取れないことがあります。痛くて眠れない痛みで目がさめてしまうなどの腰痛の場合は、注意が必要な腰痛になります。痛み止めを飲んでも続いている痛みや熱が出ている場合は感染症や腫瘍の疑いが強くなります。そういった際は検査をしっかりと受けるようにしましょう。

寝ている時の痛みでも体勢を変えるときだけ痛みが出るということもありますので、状態をしっかりと伝えることが大切になります。この場合、関節の動きが悪くなることで痛みを出している可能性が高くなります。

感染症の場合は、薬での治療が第一に行われ、背骨の破壊が進行する場合などは手術適応になります。
腫瘍でも手術が選択され、腫瘍の摘出を行なっていきます。

関節の動きが悪くなって起こる腰痛には、関節の動きを改善していくことで腰痛の改善をしていきます。
腰痛では一番多く考えられる問題この関節機能障害になります。

 

しかし、しっかりと危険な腰痛でないかの判断が必要です。

化膿性脊椎炎・転移性脊椎腫瘍の腰痛を見つけるためには全身の状態と、既往歴を確認していきます。糖尿病を併発していないか、ガン、ステロイド治療の既往はあるのかなどを聞くことがあります。このような問題でも腰痛があるということを知っておいてください。腰痛でも、危険信号がないことを把握した上で改善をしていきます。

 

P.S.腰痛でも、適切な治療を受けるために見落とさないということ、色々な状態を想定して体をみることは常に心がけています。

滋賀県 草津市【腰痛】【膝痛】痛みを根本から改善するPhysio Lab.滋賀オフィス。当ラボはあなたと共に痛みと向き合います。